さる有名な魔将を封印していたが、神樹の日により封印が弱まった隙を突かれたナルバス寺院。

魔族は遥かに人を凌駕する強大な災厄だが、寺院を守護する者として、奪われたままでは終われぬ。


寺院の創設者はこういった事態に備え、数々の防衛装置を後世に遺してくれたのだ。何という慧眼。

そう、私の名はアイスティス。破壊された防衛装置の改修に命をかける、ナルバス寺院の修道士だ。


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私の使命は防衛装置の改修。大義のためには多少の犠牲も厭わぬのだ・・・!

魔族に捕まった仲間も華麗にスルーして、再び壊れた装置に腐心するアイスティスさん。


もはや目的と手段を履き違えているような気がするが、本人は至って満足げ。

魔族を追い返した後、廃墟と化した寺院を一人で守護する運命にある。今は好きにさせておこう。



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魔族に壊された装置改修のためのエネルギー回収。非常用なので通常はロックされているようだ。

見上げたセキュリティ意識だが、実際に非常時となった今となっては少々煩わしい。


ロックは解けなくては意味がない。かといって誰でも簡単に解けるのでは更に意味がない。

修道士なら即答できて当然、部外者には時間がかかるパスワードを設定したのは苦肉の策か。



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おかげで分厚い年代史を熟読するはめに。寺院で勉強とは、気が狂って死ぬかもしれない。

過去に全てのクラスマスターを兼任したという不世出の大天才、アガイラ・フラリー。


メイバーンの最後の弟子。史上最強のウィザード。様々な呼び名を持つ、超有名人。

彼女はやはり大天才だと思う。己の偉業を後世に末永く保存させ続けさせたのだから。



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って、本くらいゆっくり読ませてほしいんだけど。危うく死ぬとこだった。

ブアたちとしては軽く突っついただけなのだろうが、こちとら泣く子も笑うカフリセットだ。


一撃毎に内臓まで軽く貫通するレベルの致命傷を受けるのだから仕方がない。

戦場で悠長に本を読むヒマなど無いのだ。そういうとこだけ律儀にリアル準拠。



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わざわざ花の盛りだった頃の姿を立体映像に遺しておく所にも計算高さが伺い知れる。

あれだけヒントがあれば誰でも分かるパスだが、おだてることも忘れない。処世術も天才か。


本来であれば防衛装置だけで守りは充分だったが、神樹の日というイレギュラーは大きかった。

封印が解かれた魔将に対抗するには、フラリー自ら介入せざるを得ない緊急事態だ。



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と、思わせておいて結論はこれだ。派手に登場してみたは良い物の、特に出番もなく様子見。

いや豊かな実りを育むためには、多少の時間は必要。今はまだ全ての準備が整っていない。


アイスティスが馬車馬のように働いて得た成果が、最大に美味しくなった所をかっさらってこそ。

労せずして最大の効果を得る。なるほどさすがは天才。恐ろしいほどの策士ぶりである。



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そうとは知らずに愚直に使命を全うし続けるアイスティス。何の疑いも持っていない。

素直で勤勉なのは何よりも得難い美徳ではあるが、それが今回は仇となってしまっている。


彼も所詮はただの人。このまま防衛装置を直し続けた所で全てが解決するわけじゃない。

事態を打破するには、ぬるま湯のような消極策ではなく、劇薬のような強行策が必要だ。



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一方、魔族も一枚岩ではない。これを利用して、しれっと同士討ちをさせようというフラリー。

得体の知れない異形の怪物など、共食いでもしてるのがお似合いだとでも言いたいのだろう。


見た目はあどけない少女の割に発想がエグいな。ギャップ萌とかいう次元ではない気がする。

これは何度もヘルガ・セルクルに煮え湯を飲まされた経験からであろう。多分。そうだと信じたい。