星の塔の1階を制圧し、次は4階へ。2階と3階に用はない。最上階は21階なのでまだまだ先は長い。

ちなみに魔術師の塔でも最上階は5階だ。何故このような異常な高さを築き上げたかは定かではない。


啓示を狙って近づく不届き者を遥か彼方まで監視するためか、もしくは単に射程を確保するためか。

理由が何であれ、問題はウィザードの体力でこれを登りきるには相当な覚悟を要求されるということだ。


2019_1004_01

両手杖を杖代わりに4階まで登り切ると、溌剌としたオデコ矢じりマンのバイルくんがお出迎えだ。

いまだ奪還作戦の最中とは言え、本拠地に戻ってきて少しテンションが上がっているように見える。


こっちはスタミナが尽きて息が上がってるけどな。だが疲れ切った顔を見せるのはクールではない。

こんなことならテンプルちゃんに乗ってくればよかったか。残念だが、頼れる相棒は足が遅かった。


2019_1004_02

矢の罠にしろ毒の罠にしろ、啓示者にしてみれば蚊に刺される程度。気をつける必要もない。

しかしただの人間であるバイル達には、そのどれもが死の恐怖を感じずにはいられないだろう。


ふん、まぁ鉄砲玉扱いされるのは慣れている。よし、軟弱な凡人共よ、黙って付いてくるが良い。

啓示者サマのイイ所を見せてやる。オラオラ、啓示者サマのお通りだ! 踏み潰すぞクズ共!


2019_1004_03

こ、この程度の毒・・・何とも無い、ぜ・・・。ハァ、ハァ、ちょっと疲れたから休憩するけど。

こんなヘボガス、まじ全然効いてねーし。なめんなっつの。戦闘はテンプルちゃんに任せるけど。


というか、毒ガス発動率高すぎるんだが。これ魔族も皆殺しにならないか。どんだけ周到なんだよ。

啓示者だから死なないけど、この頻度でガス撒いてたら全員死に絶えるのも時間の問題だと思うが。


2019_1004_04

よし、じゃあ今度は罠を逆手に取って敵を毒ガス地帯におびき寄せるぜ。んん、我ながら名案だな。

と思ったが、デュラハンって毒とかそういうの効くタイプ? なわけないな。なんせ首なしだもんな。


効く効かない以前に、鼻も口も機能してなかった。畜生、一々やる事が汚いんだよ魔族風情が・・・!

ならば正々堂々ぶち殺すまでよ。首なしライダーなどデーモンライダーまじかる様が成敗してくれる。


2019_1004_05

位置が被ってライド出来ないっ・・・シンプルだが効果的! 秘策、デーモンライダー潰し炸裂ゥ!

何とか搭乗しようと位置を調整している間に、骨部隊と腐敗の柱がデュラハンを食い殺していた。


ふ、ふはは、良いぞ頼もしき我が配下たちよ。そう、余は王ゆえに自ら手を下す必要はないのだ。

うむ、満足である。出番がないからってふてくされるような狭量な男ではないのだ。いやマジで。


2019_1004_06

モンスターが持っていた命令書は、解読するまでもなく人間語で書かれていた。ふむ?

人間のイグナスが発行したのなら当然人間語だろうが、それを魔族連中が読めるのだろうか。


まぁ動物と違って魔法も使うし道具も使うのだから、バイリンガルなエリートでもおかしくはない。

そんな前途有望な魔族の若者達も、啓示者という正体不明の化け物に遭遇したら死ぬしか無いのだ。


2019_1004_07

ウェアウルフを倒してレバーを手に入れろとな。レバー・・・こいつの肝臓を取り出せば良いのか。

食べる以外の用途は思いつかんが。まだまだ先の長い塔、栄養補給して一休みしろということだな。


レバーを生で食したことはないが、これだけ活きの良い巨狼ならさぞや食いごたえがあるだろう。

オイ暴れるな。肝臓を1個頂くだけだ。しかし、どれが何かよく分からんな。これは、心臓か?


2019_1004_08

こっちか。狼はタダの見張りだったらしい。これで二次防御装置も解除すれば4階の制覇も同然だ。

必死に登って来たら毒ガスだらけで満足に呼吸も出来ないとか、本当に性格が悪い階層だったな。


ようやく息が整ってきたが、これを解決したらまたすぐ地獄の階段が待っていると思うと気が重い。

早くこんなフロア脱出したい気もするが、もう少し慎重に進んでも良い気がする。そう、慎重にだ。