メイバーン水域で侵食を続ける魔族や水草の魔の手から救済したのは良いが、レベルが上がらない。

ふっ、外城壁から助けを呼ぶ声が聞こえては仕方がないな。いや壁の中から聞こえた訳ではない。


それはもう軽くホラーだから。そうじゃなくて、なんていうかこう、テレパシー的な? ビビッと。

うん。それもなんか軽くホラーだな。そうでなければ妄想癖の激しいただの頭おかしい人みたいだし。


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昼夜を問わぬ、墓地や森に通じる薄暗さ。土や草、空気までもが瘴気に染まったような邪悪な雰囲気。

まさに終焉を象徴するかのような暗黒が支配する世界。やはり心地の良い漆黒の闇は落ち着くな。


古来より人は闇を恐れたという。だがそれはあくまで後天的な恐怖であり、本能によるものではない。

正確には想像力が与える得体のしれない何かに恐怖を覚えるのだ。啓示者に恐怖を感じる知能はない。


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シャッフェンスターの面々が守る外城壁・第11区域。星の塔へ続く道だけあって中々厳重だ。

だが、一つ聞きたい。なぜ、バリケードの向こう側に立っているのか。それだと意味がないのでは。


敵の突進を阻み、弓を射る為の時間を稼ぐ罠は非常に有効だ。だが逆を言えば撤退の邪魔になる。

逃げる場合には敵と罠の挟み撃ちという訳だ。女神よ、何故彼らに知能をお与えにならなかったのか。


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どんな無能が指揮官をしているのかとツラを拝みに行くと、やはり頭の悪い作戦を立案していた。

種族が違うから魔族なんてみんな同じ顔に見えるからだろうが、それは魔族から見た人間も同じこと。


人間同士でも見知らぬ顔が突然、根掘り葉掘り聞いてきたら訝しむだろうことは想像に難くない。

今までは奇跡的にバレなかっただけで、根本的に人とは違う存在。外見で判断しているとは限らない。


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なので今回は外見どころか能力さえ完全にコピーするドルイドマスターの助力を仰ぐ事にする。

相手の姿を思い浮かべながら飲むだけで変身できるという、悪用厳禁のヤバい薬を快く譲ってくれた。


なお、効果は保証するが実験段階であるため、使用後の結果を知りたいというジーナ・グリーン。

飲んだら最後、人に戻れないとかないだろうな・・・。まぁ啓示者なら平気か。元から人じゃないし。


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案の定、怪しまれる。だが、そういう時は魔族でないと知りえない問題を出題するべきだろう。

星の塔の団長に君臨したイグナスは有名だ。バイルって誰だったかな。どっかで聞いた気はするが。


そんな調子で毎回疑われながらも律儀に情報を聞き出す啓示者。魔族が人類を上回るアホで助かった。

カルタスの命で、抵抗軍が星の塔へ入った隙にバンシー率いる総攻撃でこの地を占拠する算段らしい。


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既に満身創痍で士気も最低な人類は、大将も含めた全軍突撃を行おうとする魔族に勝ち目はない。

今逃げれば、命は助かる。だが、その先は一生裏切り者として負い目を背負う人生が待っている。


そんな惨めな思いをして生きるくらいなら、最後まで勇敢に戦い、華々しく散るのもいいだろう。

しかし案ずるな。常勝腐敗・・・もとい不敗のまじかる軍団が一匹残らず敵を粉砕してくれよう。


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つきましてはその、お心付けを弾んでくださると更に安心ですよ。ええ、もちろん勝利はします。

ですが、その、敵は強大ですからね。全くの被害を被らずに倒すとなると、難易度が上がる訳です。


我々もボランティアではございませんので、意欲によって防御面に大きな差が出るかもしれません。

まぁ端的に申し上げますと、報酬次第で味方の損害率も変わってくるという訳ですね、はい結構。


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正に総攻撃の名に恥じない魔族の猛攻も凌ぎきり、うっかり人前で一息ついちゃうテンプルちゃん。

Lv14カード3枚分の大働きだ。よくやったぞ。まだ足りないが、これでカンストへ大きく前進した。


もし魔族が勝っても、水盤復旧済のバリンウェルは致命的な毒の沼地だ。その上、星の塔は陥落済。

どうあがいても絶望しかない、より残酷な結末が待っていたのだ。げに恐ろしきは魔族より人よ。