昔、女神ライマは建国王ジャカリエルに伝えた。1000年後、大いなる災いを避ける為に遷都せよ、と。

だがその予言も、ライマによれば魔族の奸計によって忘れ去られ、そして人々は神樹の日を迎えた。


神樹の爆発的な成長は、1000年を掛けて作られた歴史をたやすく引き裂き、押しつぶし、蹂躙した。

しかしその日の記録は多くない。大勢の人が平和に暮らしていた首都に、いったい何が起きたのか。


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神樹の日を調査するよう命じられたケドラ商団のイネッタだが、モンスターが怖くて調査が出来ない。

ならばと代わりに覗いた過去に写った知人を追っていると、また興味深い人物が現れた。注視者だ。


所属、正体、目的不明。魔将ジャウラを呼び捨てにするが、魔神ギルティネに忠誠を誓っている。

最近出番が多いので死期が近そう。知っている事と言えばその位だが、とりたてて興味はない。


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おっ、悪役が一生に一度は言ってみたいセリフ上位きたこれ。ひゅー、注視者△(さんカッケー)!

なんてふざけてるが、これはヒントになり得る。魔族は女神との盟約により人間を直接害せない筈だ。


ということは、注視者は魔族ではなく人間である可能性が高いな。いやモンスターの可能性もあるが。

もっと言えば開発がその設定を忘れている可能性さえある。てやんでぇ、ちゃぶ台返しはTOSの華よ。


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建てた位置が悪かったのか、注視者じゃなくてコープスタワーがセリフ吐いてるように見えるな。

いや、口とかはないが、ちょっとキマってる感じの虚ろな目がセリフとバッチリ合ってて良い感じ。


映像が断片的で分かりにくいが、注視者は女神に祈らず、弓矢で応戦した男を拉致したようだ。

それがパヤウタの兄だったのだろう。必死に注視者を追うパヤウタ。お兄ちゃん貞操のピンチ。


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あっさり逃げられたパヤウタは無力感に打ちのめされ、失意に沈む・・・ようなタイプじゃなかった。

ブチギレて女神に八つ当たり。気性が激しすぎる。これはもうどう転んでも嫌な予感しかしないな。


注視者的にはパヤウタも欲しいらしいが、ストライクゾーンが広いにも程があるぞ。この節操なしめ。

兄妹対決か、兄妹仲良く闇堕ちか、兄の命と引換えに妹改心か。どのパターンも中々救いがないな。


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いや、パヤウタは良くも悪くも純粋なんだ。ちょっと口は悪いが、本当はとても心優しい子だと思う。

初対面で間抜け呼ばわりされた時は、そんなに疑うなら今すぐ女神の元に送ってやろうとも思ったが。


悪い予感にかぶりをふって、イネッタに残留品を渡すと、当然のようにパシらせようとしてきた。

こっちは今とてもシリアスモードなのだが。ってかさっき言ったよな。それは、お前の仕事だろうが!


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断ったら、何故かびっくりしたように疑問形で返された。その返しにこっちがびっくりだよ。

勘違いしてはいけない。啓示者は困った人を助けるんだ。困ったちゃんを助ける人じゃない。


モンスターが怖くて先に進めないというのはまだ理解できるが、戻る方向には関係ないからな。

何もしてないんだから帰り位は汗水流せ。それに商団員なら帰還スクの一枚くらい持ってるだろ。


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なめきった人生イージーモードのイネッタと、同情を禁じ得ない人生ハードモードのパヤウタ。

これが持って生まれた運の差だとすれば、確かに運命と予知の女神に文句を言いたくもなるだろう。


だがしかし、大なり小なり人は不幸を抱えて生きていかねばならない。その大きさは心持ち次第。

運命は自らの手で切り開き、掴み取るものだ。諦めて楽な方に流されて生きるのはただの怠慢だ。


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興味ない感はしっかり伝わってくるが、さすがのイネッタさんも社交辞令くらいは知ってるらしい。

だがあの惨劇の前には、どんな美辞麗句も霞んでしまうだろう。啓示者に出来るのは行動で示すのみ。


あれから4年経った今、パヤウタは現実を見据え、未来を望み、しっかりと地に足つけて生きている。

彼女が望んでいるのは同情ではない。以前のように平和で、自然に笑い合える世界を取り戻すことだ。